2024年のSNSマーケティングのトレンド
2024年は、SNSの活用がますます高度化し、新たなトレンドが続々と誕生した年でした。ここでは、X(旧Twitter)、Facebook、Instagramそれぞれのプラットフォームで話題となった仕掛けを、具体的な事例を交えてご紹介します。
X(旧Twitter)のバズ投稿への反応の仕方に注目!
mineo(マイネオ)公式:「絶対にタップしたくないスマホ広告大喜利」キャンペーン
格安スマホサービスを提供するmineoは、ユーザーが「絶対にタップしたくないスマホ広告」をテーマに大喜利形式で投稿するキャンペーンを実施しました。専用の画像ジェネレーターを活用し、ユーザー参加型の企画として盛り上がりました。
エスビー食品:「創業100周年記念キャンペーン」
エスビー食品は、創業100周年を記念して、公式アカウントのフォローと指定ツイートのリツイートで参加できるキャンペーンを展開しました。抽選で同社の人気商品やオリジナルグッズが当たる内容で、多くのユーザーの参加を促しました。
X内でAIを活用したコンテンツ生成
AIによる画像生成: AIが生成した個性的な画像が数多く投稿され、アートの世界に新たな可能性を開きました。
AIによる音楽生成: AIが作曲した音楽が話題となり、音楽業界に新たな風を吹き込みました。
ターゲティングの精度が高く信頼関係が構築しやすい Facebook
UNIQLO
更新頻度は高く、1日に1回や2回投稿がほとんど。タイムラインで目につきやすく、商品やキャンペーンなどの認知向上につなげています。
また、ユーザーからの意見や質問に対して積極的に返信をしている点もポイントです。多くのファン獲得のためユーザーとのコミュニケーションは有効であり、ブランド価値を高めるためことに結びつきます。
ポカリスエット
また、Facebook限定のキャンペーンが多いですが、Twitter連動のキャンペーンもあります。複数のSNSを横断することで、認知の拡大やいいね、フォロワーの増加を目指しています。
2024年のInstagramでは、ユーザーエンゲージメントを高めるための新機能やアルゴリズムの変更が多数導入されました。以下に主なトレンドをまとめます。
動画コンテンツの主流化
短尺動画の人気があり、Instagramの「リール(Reels)」機能の利用が急増しました。これにより、ブランドやクリエイターは短い動画でユーザーとの関わりを強化しています。
リアルでオーセンティックなコンテンツを重視
ユーザーは無駄に編集された投稿よりも、日常的でありそうなコンテンツを好む傾向が強まりました。これに対応して、ブランドは舞台裏の様子やユーザー生成コンテンツを積極的にシェアしています。
インフルエンサーマーケティングの進化
フォロワー数の多いインフルエンサーだけでなく、特定のコミュニティで影響力を持つマイクロインフルエンサーとのコラボレーションが増加しました。これにより、より目標を絞った効果的なマーケティングが可能となっています。
ショッピング機能の強化
Instagram内でのショッピング機能が利用され、ユーザーはアプリ内で直接商品を購入できるようになりました。これにより、eコマースとソーシャルメディアの融合がさらに進化しています。
ハッシュタグの最適化
ハッシュタグの使用方法が見直され、投稿のリーチや魅力を最大化するための最適な数や選択に関するガイドラインが注目されています。を行っています。
これらのトレンドを踏まえ、ブランドやクリエイターはInstagram上での戦略を再評価し、ユーザーとの関係構築や積極的に取り組んでいます。
Instagramキャンペーン事例
JA全農|にっぽんエール「全国ご当地グミ総選挙2024」
「全国ご当地グミ総選挙2024」は、JA全農の商品ブランド「ニッポンエール※1」の中から「推しグミ」を投票してもらい、1位を決めよう、という企画です。「よしもと住みます芸人※2」がアンバサダーとして起用され、キャンペーンを盛り上げました。
公式Instagramでは、各芸人の”推しグミ”を北海道・東北、関東、近畿などの地域別ごとに紹介。投票は毎日1回でき、投票者の中から抽選で90名に、ギフトカードやご当地グミセットなどが贈られるプレゼントキャンペーンも同時開催しました。
※1 ニッポンエール:「日本全国47都道府県から届けられる日本産のたべものに、そしてにっぽんにここからエールをおくろう。」をコンセプトに誕生したブランド。
※2 よしもと住みます芸人:吉本興業に所属する芸人と社員が47都道府県の各地域に居住し地域のコンテンツを発信することで、地域の元気・笑顔づくりに貢献するプロジェクト。
2024年のSNSトレンドのまとめ
2024年は、SNSマーケティングがさらに進化し、新たなトレンドが続々と登場した年でした。
X(旧Twitter)では、ユーザー参加型キャンペーンやAIによるコンテンツ生成が注目されました。
Facebookでは、実名制を活かしたターゲティングの精度の高さやユーザーとの信頼関係の構築が特徴です。
Instagramでは、短尺動画の主流化やリアルでオーセンティックなコンテンツの重視、インフルエンサーマーケティングの進化などが見られました。
これらのトレンドを活用し、ブランドやクリエイターはSNS上での戦略を再評価し、ユーザーとの関係構築に積極的に取り組んでいます。
コメント