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夏本番。人気夏フェスが本格始動!主催者は出演アーティストをどう選ぶ?

2020までの数年、コロナウィルスが猛威を振るった影響で、人が集まるところでのイベントが軒並み中止になってしまいました。特に音楽が流され、曲に合わせて歌ったり激しく踊ったりするコンサートやフェスと呼ばれるイベントは声出し禁止だったり、開催中止になるなど散々な状況でした。

それが2024年になって、音楽イベントの通常開催が可能となり、今までよりもさらにパワーアップされたイベントが開催され、屋外イベントでは4大フェスと呼ばれるフジロック、サマーソニック、ロック・イン・ジャパン、ライジング・サン・ロック・フェスがパワーを増してすっかり夏の定番にベントとして定着して開催されます。

SUMMER SONIC 2024(サマーソニック) | ローチケ(ローソンチケット)

その人気を集める屋外フェスですが、主役である出演者はどうやって選ばれるのでしょうか。

まずは出演アーティスト確保。寝技か力業か。

出演アーティストの決定は様々な形があるのですが、まずプロデューサーを中心にフェス全体の演出を考え、それに相応しいアーティストをピックアップして事務所側に出演オファーをします。

サマソニ特番が放送決定

SUMMER SONIC 2018

オファーを受けると事務所側ではフェスの全体演出を理解したうえで、タレントのスケジュールや出演料の確認、新曲発売時ならその告知、事務所に売り出し中のアーティストがいれば抱き合わせでの出演など申し入れがあり可否を決めます。

但し、アーティストの出演は確実に受けてるわけではなく、謝礼額やフェスの規模感、主催、コンセプト、ツアースケジュール等の兼ね合いや、出演依頼する際のコミュニケーション等々、アーティストやマネージャー、レーベル側も様々な条件の中で出演するフェスを見定めます。

しかし、演出構成上どうしてもフェスの目玉として出演いただきたい場合や、フェスとして話題が高まることが予想できるアーティストには、太いパイプを持つプロデューサーにお願いしたり、フェス告知CMにアーティストの楽曲を使ったりなど、様々な方法でアプローチします。

バックヤードではアーティストに究極のおもてなし

こうして出演を承諾いただいたアーティスには、当日会場で気持ち洋過ごしていただくために様々なおもてなしを行います。野外だとなかなか空間の確保が難しかったりしますが、楽屋のスペースをしっかり設け空調にも気を配ったりします。

そしておもてなしの一番の目玉になるケータリング・スペースを設けます。これは初めて見るとホントに驚くと思いますが、オープンデッキのレストランのようなスペースで、一流シェフによる食事が楽しめるアーティストのためのケータリングスペースが別途用意されています。

そして、余裕のある広大な敷地には、飲食のみならず様々なリラックスツールもセットし、マッサージやゆったりとしたソファーや卓球台やビリヤードといった娯楽コーナーも完備している特別を作ります。

こうしてアーティストサイドにもフェス参加の満足感を高めていただき、業界内にフェスの好評判が広がることも期待します。

アーティストサイドもフェスの評価を行っている

アーティストに人気のある夏フェスとしては、以下のようなフェスが挙げられます:

サマーソニック(SUMMER SONIC)


日本の大規模な音楽フェスで、東京と大阪の二都市で開催されます。国内外の著名アーティストが出演し、多彩なジャンルの音楽が楽しめるため、アーティストにとっても注目のイベントです。

フジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL)


新潟県の苗場スキー場で行われるフェスで、自然に囲まれた環境と高品質な音楽で有名です。国際的なアーティストやバンドが参加し、アーティスト自身も出演機会を得たいと考えることが多いです。

ロック・イン・ジャパン(ROCK IN JAPAN FESTIVAL)


茨城県ひたちなか市で開催されるフェスで、主に日本のロックバンドが中心となり、広い観客層を魅了しています。国内のアーティストにとっても大きなステージとなります。

アラバマ・シェイクス(Alabama Shakes)などの大型フェス

海外の大型フェス(例: グラストンベリー・フェスティバル、コーチェラ・フェスティバルなど)も、多くのアーティストが出演したいと考える重要なイベントです。特に国際的なキャリアを持つアーティストにとって、出演は大きなステップです。

これらのフェスは、規模や参加アーティストの多様性、音楽ファンとの接点の多さから、多くのアーティストにとって魅力的なイベントです。

クライアントサイドからドタキャン

実は、ミュージックフェスにはスポンサーが付いています。運営やアーティストへの出演料などは全て入場料でまかなえるわけではなく、クライアントとしてスポンサーの意見も大変重要になってきます。

以前、ビジュアル系エアーバンドと称されるゴールデンボンバーというバンドを地域のお祭りの中の音楽コーナーの出演者としてブッキングしたことがありました。

NHKの紅白歌合戦出場の翌年だったこともあり、このバンドがエリアのお祭りによく主演承諾してくれたものだと、ブッキング側としては悦に入っていたのですが、クライアントサイドから祭りの雰囲気が壊されるのではないと危惧する声が上がりました。

令和の時代を先取りしたゴールデンボンバー〜鬼龍院 翔にいろいろ聞いてみた〜

ゴールデンボンバー

確かに普段の彼らの振る舞いを見ていたら、由緒ある伝統の祭りがふち壊しになってしまうと恐れるのもわかりますし、担当者としても絶対大丈夫と言い切れないところもあって、結局クライアントからNGが出てしまいました。

ですが、いろんなハプニングがあるのも野外イベント、野外フェスの醍醐味とも言えますので、トラブルを事前に防げて良しとしましたw

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